2024年08月26日
茨城県でおすすめのフリースクール5選!特徴や料金の比較と選び方・フリースクールに通うメリット・注意点も解説
「茨城県でフリースクールへ通うときにおすすめはどこ?」
「フリースクールの選び方、通うメリットと注意点はある?」
茨城県では、不登校のお子さんが増加傾向にあり、それに伴い多くのフリースクールが開設されています。
フリースクールは、お子さんにとって居場所となりますが、公的な学校ではないため、運営方針はさまざまです。
フリースクールを検討しているときには、さまざまなフリースクールを比較したうえでお子さんに合った場所を選ばなくてはなりません。
この記事では、茨城県でおすすめのフリースクールを5校ご紹介します。それぞれのフリースクールの特徴や選び方、利用時の注意点についても解説していますので、フリースクール選びの参考にしてください。
学校や社会への復帰を目指すなら…
フリースクールは、お子さんが安心して過ごせる場所を提供することに力を入れていますが、学校に戻るためのサポートを目的としているわけではありません。そのため、フリースクールに慣れすぎると、通常の社会生活に戻ることが難しくなる場合があります。
もし、お子さんが現在の学校に復帰することを考えているのであれば、「スダチ」という復学支援サービスを利用することをおすすめします。このサービスでは、不登校の原因に対処し、平均して3週間以内に自らの意思で学校に戻れるようにサポートしています。
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目次
茨城県における不登校とフリースクールの状況
茨城県では、不登校のお子さんについて、小学校は7年連続で増加、中学校は10年連続で増加している状況です。
1,000人当たりの不登校のお子さんの数は、小学校で23.4人(全国17.0人)、中学校で69.6人(全国59.8人)です。全国と比べ、小学校・中学校ともに、不登校のお子さんの数が多いというデータが出ています。
また、不登校のお子さんの欠席期間別人数は、以下のとおりです。
90日以上欠席している子ども | 小学校1,224人(37.2%) 中学校2,884人(54.5%) 全体4,108人(47.9%) |
出席日数が10日以下の子ども | 小学校165人(5.0%) 中学校499人(9.4%) 全体664人(7.7%) |
出席日数が0日の子ども | 小学校46人(1.4%) 中学校153人(2.9%) 全体199人(2.3%) |
茨城県においても、不登校のお子さんに対して学びの機会を確保することが、大きな課題となっています。
そこで、茨城県教育委員会では、学校以外の学びの場の一つである「フリースクール」を支援し、不登校児童生徒の社会的自立と社会参加を目指して、令和3年度から「フリースクール連携推進事業」を開始しました。
多様な学習の手立てや体験活動の場を提供しているフリースクールとの連携を通して、一人ひとりのお子さんが持つ自分らしさを伸ばし、自己肯定感を育むことを目指しています。
参照・参考:茨城県教育委員会「フリースクール連携推進事業」
参照・参考:茨城県教育委員会「「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について(茨城県)」
茨城県のフリースクールで過ごす1日
登校時間
フリースクールでは、決まった登校時間がありません。始業時間も比較的遅く、9:30〜10:00に登校するお子さんがいる一方で、お昼前に登校するお子さんもいます。
それぞれのお子さんの体調や生活リズムに合わせた登校が認められているため、遅刻という概念も存在しません。
お昼ご飯
多くのフリースクールでは、給食が提供されていません。お昼ご飯は、お子さんたちが弁当を持参したり、外に買いに行ったりと、自由なスタイルで食べます。また、時にはお子さんたちとスタッフが一緒に昼食を作ることもあります。
料理を作ること自体は、直接的に受験勉強に役立つわけではありませんが、お子さんたちの好奇心や自立心を育てる貴重な経験となります。
カリキュラム
通常の学校では、国が定めた「学習指導要領」に基づいたカリキュラムがあり、均一な学力を維持することが重視されています。しかし、フリースクールでは、お子さんたちの希望を取り入れた独自のカリキュラムが多く、学力の維持を最優先にはしていません。
「何を学ぶか」「どのように過ごすか」をスタッフと相談しながら、自分たちで決めた時間割を作成します。
また、決められた時間割から、自分が学びたい授業を選んで参加できる形式をとっているスクールもあります。体験学習が多いこともフリースクールの特徴の一つです。
「フリースクールはどんな環境なのか?」については、以下の記事で詳しく解説しました。参考にしてください。
茨城県のフリースクールの選び方
活動内容と家庭の教育方針のマッチ度
まずは、不登校となっているお子さんが十分に休息を取れたことを確認します。その上で、必要なサポートを考えましょう。フリースクールは、不登校のお子さんにとって、似た状況にいるお子さんたちが集まるため、居心地の良い場所となる可能性が高いです。
ただし、フリースクールの教育方針や活動内容は、施設ごとに異なります。復学や進学を目指すサポートを提供しているところや、同年代の子どもたちとのコミュニケーションを重視しているところなど、お子さんの目標や希望に合ったフリースクールを選びましょう。
そのためには、実際に通うスクールを決める前に、カリキュラムや活動内容をしっかりと調べることが必要です。
運営団体の信頼性
フリースクールを選ぶ際にもう一つ確認しておきたいのは、運営している団体が信頼できるかどうかです。多くのフリースクールはNPO法人が運営していますが、中には個人が運営しているものもあります。お子さんが安心して通えるかどうかを考えると、運営団体の信頼性は保護者にとっても重要なポイントです。
活動内容や学校の様子を公開しているフリースクールも多いので、気になるスクールはぜひ調べてみましょう。また、体験授業を実施しているスクールがほとんどなので、お子さんと一緒に実際の様子を見に行くのも良い方法です。
子どもの気持ち
不登校のお子さんにとって、新しい環境に踏み出すのは大きな勇気が必要です。「みんなができていることができない」といったネガティブな思考に陥りやすく、外に出ること自体が難しくなることもあります。
まずは、心身の疲れを癒すために、十分な休息をとることが重要です。お子さんにとって今必要なことは、一人ひとり異なります。お子さんが「これならできるかも」と思えることを少しずつ見つけながら、周りの大人はその気持ちに寄り添い、行動をサポートしてあげることが大切です。
そして、お子さん自らが「学校にはもう復帰するつもりはないけれど、フリースクールは利用したい」と言い出したときには、フリースクールの利用も検討してみてもよいかもしれません。
茨城県のフリースクールおすすめ5選
茨城県でおすすめのフリースクールを5つ厳選してご紹介します。
スダチ【番外編】

【スダチがおすすめの人】
- 不登校の問題を根本的に解決したい方
- 今の学校へ再登校してほしい方
スダチは、1日も早く不登校を解決したいお子さんにおすすめの不登校支援サービスです。
スダチの基本情報
対象年齢 | 小学生 中学生 高校生 |
特性 | 不登校を根本的に解決するためのサービスを提供 |
費用 | 親御さんに向けたオンライン無料相談を実施中 |
住所 | オンラインサービス |
公式HP | https://sudachi.support/ |
事例・実績 | https://sudachi.support/case |
スダチの特徴
まずは、学校への復帰やこの先の社会生活を目指している方に向けて、「スダチ」という復学支援サービスをご案内します。
「スダチ」は、不登校のお子さんが再び学校に通えるようサポートする専門サービスで、平均して3週間以内に再登校を実現しており、多くの親御さんから高い信頼を得ています。このサービスはオンラインで提供されているため、茨城県内のどこに住んでいても手軽に利用できる点が大きな魅力です。
「スダチ」の大きな特徴は、お子さん自身に直接働きかけるのではなく、親御さんを通じてサポートを行うところにあります。この方法により、不登校の根本的な原因に向き合い、解決を目指します。その結果、お子さんの自己肯定感が高まり、自らの意思で学校に戻る力が育まれるのが「スダチ」の大きなポイントです。
無料相談では、お子さんの現状について詳しく聞いてもらったうえで、再登校に向けてやらなくてはならないことを教えてもらえます。
「今の子どもの状況を踏まえて、フリースクール以外の選択肢も検討したい」とお考えの方には、お子さんの状態や社会復帰に向けた最適なアドバイスを提供いたします。
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つくば高等学院

【つくば高等学院がおすすめの人】
- 高校卒業を目指しているお子さん
- 好きなことに好きなだけ取り組みたいお子さん
つくば高等学院は、寄り添ってもらいながら将来の目標を叶えていきたいお子さんにおすすめのフリースクールです。
つくば高等学院の基本情報
対象年齢 | 中学生 高校生 |
特性 | 通信制高校・サポート校としても運営 |
費用 | フリースクールの年額費 週4日通学コース:480,000円(PC持ち込みの方396,000円) 週2日通学コース:396,000円 週1日通学コース:300,000円 |
住所 | 〒305-0051 茨城県つくば市二の宮1-2-1 特定非営利活動法人アプレンド |
公式HP | https://tsukugaku.com/ |
事例・実績 | – |
つくば高等学院の特徴
つくば高等学院は、通信制高校やサポート校として、お子さんが高校卒業を目指すための支援を行っています。不登校や発達障害のお子さんも在籍しており、県内外から通学することができます。
さらに、フリースクールとして中学生のお子さんのための居場所も提供しています。中等部では、プログラミングやIT、農業体験や校外学習など、楽しみながら学べる活動を幅広く提供しています。
おるたの家【つくば市・筑西市・守谷市】

【おるたの家がおすすめの人】
- 自分らしく自由に生きる力を育みたいご家庭
- 通信制高校への進学を検討しているご家庭
おるたの家では、自然体験の活動を主軸に、知識だけでなくどのように生きていくかを考え、行動する力を育むことが可能です。
おるたの家の基本情報
対象年齢 | 小学生 中学生 |
特性 | 学校に行かない選択をしたお子さんたちのための居場所・学びの場 |
費用 | 要問合せ |
住所 | 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻3-16-7 野上ビル2A 〒308-0031 茨城県筑西市丙209-13 エスタ21 3F 〒302-0115 茨城県守谷市中央4丁目13-17 NCビル 2F |
公式HP | https://orutaoyama.amebaownd.com/ |
事例・実績 | – |
おるたの家の特徴
学校に通わない選択をしたお子さんたちのために、安心して過ごせる居場所と学びの機会を提供しています。KG高等学院のキャンパス内に併設されており、通いやすい環境が整っています。
不登校のお子さんにとって進路は大きな不安要素ですが、おるたの家ではスタッフや周りの人たちと一緒に進路を考えてくれるのも特徴です。
コミュニケーションを通じて、自分に合った未来を見つけるサポートをしてくれるほか、そのまま併設の通信制高校へ進学することも可能です。
こどものSONORA【牛久市】

【こどものSONORAがおすすめの人】
- 安心してゆっくりと過ごせる居場所を作ってあげたい親御さん
- 牛久市近郊にお住まいのご家庭
こどものSONORAは、保護者のための会への参加を希望する親御さんにもおすすめのフリースクールです。
こどものSONORAの基本情報
対象年齢 | 小学生 中学生 |
特性 | 本人の意思を尊重し、過ごし方をお子さんが決められる |
費用 | 【月利用者】 30,000円/月(登録料含む) ※経済的な事情のある世帯は茨城県の半額助成の制度を利用できます。 【日利用者】 登録料:10,000円(3ヶ月間) ※3ヶ月ごとに登録。登録料は家賃および光熱水費に充てています。 利用料:一日当たり一口500円で原則三口以上 ※何口にするかは各自で決める。 |
住所 | 〒300-1211 茨城県牛久市柏田町1030 |
公式HP | https://kodomonosonora.amebaownd.com/ |
事例・実績 | – |
こどものSONORAの特徴
お子さんが安心してリラックスできる居場所を提供することを目指しています。大人が一方的にカリキュラムを作ったり、ルールで縛ったりすることはなく、お子さんが何をしたいか、あるいは何もしないという選択も尊重されます。
日々の過ごし方は、必要に応じて話し合いながら決めていき、スタッフはお子さんの意思を尊重しながら成長を見守ります。
また、保護者向けの会や親子で参加できる会も開催され、お子さんだけでなく保護者同士のつながりやサポートも大切にしています。
自由の学校【那珂市】

【自由の学校がおすすめの人】
- 通っている学校がどうしても合わないと感じているお子さん
- 那珂市にお住まいのご家庭
自分の時間を自分で作りつつ、様々なアクティビティも体験したいお子さんにおすすめのフリースクールです。
自由の学校の基本情報
対象年齢 | 小学生 中学生 高校生 |
特性 | 社会で活躍する人達から直接話が聞ける |
費用 | 入学金:30,000円 学費:2,500円/日 ※月末に月の利用日数を集計し、翌月初めに利用分の費用を月謝袋にて納入。 ※月13日以上の利用になったとしても月謝の上限は30,000円です その他:行事費・諸経費は都度徴収 |
住所 | 茨城県那珂市額田南郷2071−1 |
公式HP | https://www.jiyunogakkou.com/ |
事例・実績 | – |
自由の学校の特徴
現在の学校がどうしても合わないと感じるお子さんのための、もう一つの選択肢として設けられた場所です。社会とのつながりを保ちながら、同じような悩みを抱える仲間や理解ある大人たちと共に過ごせる居場所を提供しています。
お子さんが自分のペースで時間を過ごせるよう支援し、自己学習のサポートや社会との接点を持つための学びの機会を提供しています。また、自然体験など多彩なアクティビティが用意されており、お子さんの好奇心を引き出すプログラムが充実しています。
茨城県のフリースクールに通う際の注意点
不登校の解決や社会復帰には向かない
本記事で紹介したフリースクールでも、ほとんどがお子さんの意志を尊重した活動内容でした。
これは、お子さんが好きな時に行って好きなことをして過ごせるということです。カリキュラムが決まっているフリースクールであっても、授業時間は1日1時間程度であり、他の時間は課外活動などのケースが多いです。
このフリースクールの生活は、自由度が高く、一般的な学校、社会での生活と大きく異なります。
たしかにお子さんにとっての、ストレスや負担は少ないでしょう。しかしお子さんがフリースクールでの生活に慣れてしまうと、いざ学校復帰、社会復帰を果たす際にギャップが大きすぎて再び不登校、ひきこもりとなることがあります。
そもそもフリースクールは、不登校を解決するための機関ではなく、お子さんが無理なく過ごせる居場所を提供するという側面が大きいです。
「いつかまた学校へ通えるようになってほしい」「将来社会の中で働いてほしい」そのような気持ちがある場合は、安易にフリースクールへ通うのはおすすめできません。
学校の出席扱いになったとしても受験は不利なまま
フリースクールの出席が、在籍している学校の校長によって公式に認められると、学校の出席としてカウントされることがあります。
高校受験を控えているお子さんの場合、この出席扱いというメリットを求めフリースクールを検討される場合があるかもしれません。
ただ、フリースクールでの出席は出席日数に加えられるものの、通常の学校での授業やテストに参加していないため、内申点は基本的に0点となります。これが、全日制高校の受験に影響を及ぼす可能性があります。
全日制高校では、出席日数だけでなく内申点も重要視されるため、フリースクールに通う生徒は進路選択に制限が出ることがあります。
例として、不登校状態から中学3年で学校に復帰したYouTuber「ゆたぼんさん」は、オンラインフリースクールを利用して学校の出席日数を確保しましたが、公立高校入試では不合格に終わっています。
この事例から、もし全日制高校への進学や、将来の就職を含む一般社会での活動を希望している場合、フリースクールの利用だけに依存せず、学校への復帰を積極的に目指すことが重要です。
利用には多くの費用がかかる
文部科学省の資料によると、フリースクールの利用料は、全国平均で月額33,000円ほどかかります。しかし、運営団体から提供される補助金が限られているため、ご家庭に一定の経済的負担をお願いせざるを得ないという厳しい状況が続いています。
茨城県では、今後お子さんの孤立を防いでいくための対策を検討しているものの、フリースクールへの具体的な支援策や補助金の提供については、まだ決まっていません。
フリースクールへ一度通い出すと、学校復帰は難しく、この先もお子さんにとって無理なく過ごせる居場所を提供し続けなくてはなりません。そうなると、将来的に親御さんが負担している金額は非常に大きなものとなります。
参照・参考:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」
茨城県のフリースクールを検討している親御さんからよくある質問
フリースクールの授業料は無料?
フリースクールは学校教育法上で公的に認められた学校ではないため、費用は自己負担となります。 また、費用は施設によって金額差があります。
フリースクールにはどんな子どもが通う?
フリースクールは、何らかの理由によって学校に行けなくなってしまった、あるいは行かなくなったお子さんたちが、学校の代わりに通っているケースが多いです。
主に、不登校のお子さんや引きこもりのお子さん、身体精神問わず障害を持ったお子さんたちを受け入れ、学習の機会を提供しています。
フリースクールの魅力や欠点は?
フリースクールの主な魅力は以下のとおりです。
- 子供の個性や主体性を尊重してくれる
- 子供のペースに合わせた過ごし方を提供してくれる
- 入学しやすい
- 境遇の似ている友達を作りやすい
これに対して、フリースクールの主な欠点は以下のとおりです。
- 料金がかかる
- 出席扱いになるとは限らない
- 学習レベルが低いことがある
- 社会性が学びにくい
- 高校卒業資格が得られない
- フリースクール自体の数が少ない
魅力と欠点の双方を把握した上で、フリースクールの利用を検討しましょう。
まとめ
今回は、茨城県でおすすめのフリースクールについてご紹介しました。
茨城県には、さまざまな理由で学校に通えなくなったお子さんや、通わない選択をしたお子さんのためのフリースクールが数多くあります。これらの施設は、学校に馴染めないお子さんにとって、新しい居場所として重要な役割を果たしています。
しかし、フリースクールに通い始めると、その後に元の学校へ戻ることが難しくなるケースも少なくありません。利用するかどうかは、ご家族で慎重に検討することが大切です。
おすすめのアプローチとしては、まず現在の学校に再登校を試み、その後にフリースクールを選ぶかどうかを判断することです。たとえお子さんの不登校が深刻な場合でも、適切な支援を受けることで解決への道が開けます。
本記事で紹介した茨城県のフリースクールや再登校をサポートする施設を参考に、お子さんに最適な選択肢を見つけてください。
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