2024年08月30日

長崎県でおすすめのフリースクール3選!特徴や料金の比較と選び方・フリースクールに通うメリット・注意点も解説

長崎県でおすすめのフリースクール3選!特徴や料金の比較と選び方・フリースクールに通うメリット・注意点も解説

「長崎県のフリースクールのおすすめはどこ?」
「長崎県のフリースクールに通う際の注意点は?」

長崎県では、不登校の子どもが増えており、それに応じて多くのフリースクールが開設されています。

フリースクールは、子どもにとって新たな居場所となる場ですが、公的な学校ではありません。運営方針やプログラムは多様です。

そのため、フリースクールを選ぶ際には、複数の選択肢を比較検討し、子どもに最適な環境を見つけることが重要です。

この記事では、長崎県内でおすすめのフリースクールを3校ピックアップし、それぞれの特徴や選び方のポイント、利用時の注意点についても詳しく解説しています。フリースクール選びの際にぜひ参考にしてください。

学校や社会への復帰を目指すなら…

フリースクールは、お子さんが安心して過ごせる環境を提供することに重点を置いていますが、学校復帰を直接支援することが主な目的ではありません。フリースクールの生活に慣れすぎると、通常の学校や社会生活に戻る際に困難が生じることがあります。

もし、お子さんが学校に復帰する意向がある場合は、「スダチ」という復学支援サービスの利用を検討してみてください。このサービスは、不登校の原因に対処し、平均して3週間以内に自らの意志で学校に戻れるようにサポートするプログラムを提供しています。

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長崎県における不登校とフリースクールの現状

長崎県における令和4年度の不登校のお子さんの数は、小学校で977人(1.5%)、中学校で2,038(6.2%)、高校で437(1.9%)で、いずれも直近3年間で毎年増加を続けている状況です。

※()内の数字は全児童生徒数に対する割合

お子さんの不登校の要因としては、「無気力、不安」や「生活リズムの乱れ、あそび、非行」「いじめを除く友人関係をめぐる問題」などが多くを占めています。

不登校の子どもが増えている現状を受けて、長崎県教育委員会では、令和4年度に「不登校支援協議会」を設置し、県内公立学校における今後の不登校支援の在り方について検討を重ねてきました。

協議会では、児童生徒への支援で「大切にしたい10の視点」が提言されました。
これらの視点を踏まえ、教職員一人一人が、不登校の現状や支援の基本的な考え方について理解を深め、個々の児童生徒に寄り添った支援の実践力を高めることを目的に、「長崎県不登校支援コンセプト」が作成されています。

これまでに県教育委員会が取り組んできた不登校支援としては、次などが挙げられます。

  • スクールカウンセラー活用事業
  • スクールソーシャルワーカー活用事業
  • 教育支援教室「ふれあい広場(県教育支援センター)」の設置
  • 各種教育相談体制
  • 生徒指導推進協議会の開催
  • 各種研修会
  • いじめ・不登校・発達障害等相談(県教育センター)など

参照・参考:長崎県「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
     長崎県教育委員会「長崎県不登校支援コンセプト基本編 令和5年3月」

長崎県のフリースクールでの過ごし方

フリースクールの主な活動は「相談・カウンセリング」と「個別の学習」の2つですが、場所によって過ごし方はさまざまです。

下表に、フリースクールのタイプごとの主な過ごし方をまとめました。

タイプ過ごし方
学校復帰支援タイプ「学校に戻ること」を目標にしており、学習面のサポートに加えて、規則正しい生活習慣を身につけるための支援を行います。
スクールカウンセラーが常駐し、メンタルサポートが充実している施設もあります。
ただ学校と同様の生活を提供しているケースは少なく、学校とフリースクールの生活には大きなギャップがあります。
子どもの意思尊重タイプ学校復帰を重視せず、お子さんの興味や関心を優先するフリースクールが多いです。
カリキュラムは設けず、お子さんが学びたい内容に焦点を当てた指導を行うことが一般的です。
完全個別指導タイプ個別指導に特化したフリースクールで、一人で集中して学びたいお子さんに向いています。
学習塾のような形態を取っていることが多いです。
非日常体験タイプクライミングやキャンプ、農業体験など、学びだけでなく、様々な体験を提供しています。
専門家サポートタイプ臨床心理士やスクールカウンセラーなどがサポートを提供するタイプで、心身の健康に問題を抱えるお子さんに対して、安心できる環境を整えています。
自宅訪問タイプ外出が困難なお子さんに対して、自宅に訪問して学習支援や相談を行っています。
共同生活タイプ寮生活を通じて共同生活を送り、協調性や自主性を育むタイプです。規則正しい生活を重視する場合もあれば、自由な過ごし方を尊重する場合もあります。
専門スキル取得タイププログラミングや芸能活動など、社会で活躍するための専門スキルや資格取得を目指すフリースクールです。

フリースクールのカリキュラムや1日の過ごし方は、次の記事でより詳しく解説しました。

長崎県のフリースクールの選び方

無理なく通える距離にあるか

基本的に、フリースクールには週1~5日程度、定期的に通うことが一般的です。しかし、通学距離が極端に長かったり、移動に2時間以上かかったりすると、どんなに良い環境でも、通うだけで疲れてしまいます。

さらに、時間や距離に加えて、利用する交通機関の混雑状況や交通費、通学経路の環境なども考慮すべき重要なポイントです。

特に不登校の経験がある場合、体力や精神力が低下していることが多いため、少しでも通学の負担を軽減するために、できるだけ近くて通いやすいフリースクールを選ぶことが望ましいでしょう。

活動内容を子どもが負担に感じないか

フリースクールによって、一日のスケジュールや活動内容は様々です。定期的にイベントが開催されたり、プログラミングなど専門的な知識を学べたり、田んぼや畑での農業体験ができたりすることもあります。

こうした催し物があると、刺激的で賑やかな日々が送れますが、お子さんによってはエネルギーを使いすぎて疲れてしまうことも考えられます。

多くのフリースクールでは、「一日の過ごし方」や「カリキュラム」などを公開していますので、どのような活動が行われているのかを確認してみてください。

何かあった時に手厚くサポートしてもらえるか

「通い始めたものの、環境に馴染めずに通えなくなってしまった……」
「子どものことで誰かに相談したい……」

フリースクールを選ぶ際はもちろん、その後も様々な不安や悩みが出てくることがあるでしょう。そんなときに、個別に相談に応じたり、フォロー体制を整えたりできるのも、フリースクールの魅力の一つです。

親御さんが相談できる場があるか、お子さんが通えなくなった時のサポートがあるか、家庭訪問が可能かなど、お子さんのライフスタイルや性格、親御さんの希望に応じた支援が提供されているか、それが実現可能かどうかを確認することが大切です。

特にHSPの気質を持つお子さんや、過去に集団生活に馴染めなかったお子さんの場合は、どこまで個別対応が可能かをチェックしておきましょう。

長崎県のフリースクールおすすめ3選

長崎県でおすすめのフリースクールを3つ厳選してご紹介します。

スダチ【番外編】

【スダチがおすすめの人】

  • 不登校の問題を根本的に解決したい方
  • 今の学校へ再登校してほしい方

スダチは、1日も早く不登校を解決したいお子さんにおすすめの不登校支援サービスです。

スダチの基本情報

対象年齢小学生
中学生
高校生
特性不登校を根本的に解決するためのサービスを提供
費用親御さんに向けたオンライン無料相談を実施中
住所オンラインサービス
公式HPhttps://sudachi.support/
事例・実績https://sudachi.support/case

スダチの特徴

まず、学校復帰や将来の社会生活を見据えている親御さんには、「スダチ」という復学支援サービスをご紹介します。

「スダチ」は、不登校のお子さんが再び学校に通えるようサポートする専門サービスで、多くの親御さんから信頼されています。このサービスはオンラインで提供されており、長崎県内のどこからでも利用可能です。平均して3週間以内に再登校を実現することが多く、その実績が評価されています。

「スダチ」の特徴は、お子さん自身に直接働きかけるのではなく、親御さんを通じて支援を行う点にあります。このアプローチにより、不登校の原因を根本から解決し、お子さんの自己肯定感を高めていきます。その結果、自らの意思で学校に戻る力が養われるのが「スダチ」の魅力です。

無料相談では、お子さんの現在の状況を詳しく聞いた上で、再登校に向けて、これからやるべきことをアドバイスしてもらえます。

「フリースクール以外の選択肢も検討したい」とお考えの親御さんにとって、お子さんの状態や社会復帰に向けた最適なアドバイスを受けられる有益なサービスです。

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オルタナティブスクール おうち楽幸【長与町】

【オルタナティブスクール おうち楽幸がおすすめの人】

  • 工作やお菓子作りなどに興味のあるお子さん
  • 長与町にお住まいのご家庭

おうち楽幸は、長崎県初のオルタナティブスクールとして知られています。

オルタナティブスクール おうち楽幸の基本情報

対象年齢小学生
中学生
高校生
特性大人と関わりながら楽しく学べる
費用【授業料(税込)】
・毎日コース(月謝制):35,000円/月(施設使用料含む)
・好きな日コース(チケット制):25,000円/8日分(施設使用料含む)
※繰越なし。以降1日追加する毎に3,000円
【入学金(税込)】
・毎日コース(月謝制):50,000円
・好きな日コース(チケット制):30,000円
住所〒851-2128 長崎県西彼杵郡長与町嬉里郷 463番地 中村ビル 201
公式HPhttps://ouchigakkou.com/index.html
事例・実績

オルタナティブスクール おうち楽幸の特徴

不登校のお子さんたちや学校以外での居場所を求めるお子さんたちを対象に、支援を行うオルタナティブスクールを運営しています。このスクールでは、お子さん一人ひとりの個性に合わせた学習を提供し、彼らの自主性を育てながら、心地よく過ごせるもう一つの居場所を提供しています。

また、課外授業やゲストティーチャーによる特別授業にも力を入れており、工作やお菓子作りなどを通じて、お子さんたちが大人と関わりながら楽しく学べます。

フリースペースふきのとう【佐世保市】

【フリースペースふきのとうがおすすめの人】

  • 子どもが安心して過ごせる居場所を提供してほしい親御さん
  • 佐世保市にお住まいのご家庭

佐世保市で「学校」「家」以外の居場所を探しているお子さんにおすすめのフリースクールです。

フリースペースふきのとうの基本情報

対象年齢20歳未満
特性通所により小中学生のお子さんは在籍校での出席扱いになる可能性あり
費用要問合せ
住所〒857-0874 長崎県佐世保市京坪町8−1
公式HPhttp://fsfukinotou.ec-net.jp/
事例・実績

フリースペースふきのとうの特徴

フリースペースふきのとうでは、不登校やひきこもりのお子さんとその家族を支援するための活動を行っています。お子さんたちが安心して過ごせる居場所として「ぽこ・あ・ぽこ」を運営しており、ふれあいや学習サポートが中心です。

また、家族の会では、ひきこもりで悩む方々の心に寄り添い、家族同士が経験を共有しながら交流を深める場を提供しています。ここでは、適切な対応策を共に考え、必要に応じて専門家の助言を得ながら学んでいけます。

長崎県のフリースクールに通うメリット

家や学校以外の居場所ができる

多くのお子さんにとって、「家」と「学校」は非常に大切な居場所です。しかし、不登校になると学校が居場所ではなくなり、家だけが自分の居られる場所になります。

社会のなかに居場所がないことは、予想以上に息苦しいものです。

フリースクールに通うことで、親御さん以外の先生やスタッフ、友人と話す機会が生まれ、新たな「居場所」と感じられるようになるでしょう。

すぐに「居場所」と感じることができるかは分かりませんが、お子さんに合ったフリースクールを見つけて通い続けることで、徐々に慣れ、自分の居場所となっていくのです。

一日の過ごし方・授業内容を自由に決められる

不登校のお子さんが「学校の決まった授業スタイルや一律の生活リズムに合わなかった」というケースは少なくありません。

しかし、フリースクールでは、決まったカリキュラムがあるが参加は自由だったり、生徒自身が自分でカリキュラムを作成できたりすることが多いです。

そのため、他人が決めたカリキュラムに従ったり、自分の興味のないことに集中したりするのが苦手なお子さんでも、無理なく通い続けられるでしょう。

長崎県のフリースクールに通う際の注意点

将来の選択肢が狭まるおそれがある

フリースクールは、一般的な学校生活、社会生活とは異なり、好きな時に行って好きなことをして過ごせる側面が大きいです。一般的な学校、社会は、決められた時間に決められたことをこなす必要があり、その生活は大きく異なります。

また、フリースクールを利用しているお子さんは、なんらかのきっかけで学校へ通えなくなってしまった不登校のお子さんです。

似た境遇のお子さんたちが集まるため、コミュニケーションを比較的取りやすいかもしれません。しかし一般的な学校や社会では、自分とは異なる性格、性質の人ともうまくコミュニケーションを取り適切な人間関係を築いていきます。

このように、一般的な社会生活とフリースクールの生活は大きく異なるため、一度フリースクールの生活に慣れてしまうと、学校や社会へ戻れなくなる可能性が高いです。

そうなると、将来の選択肢が大きく狭まってしまうことになります。

学校の出席日数として認められても受験は不利なまま

フリースクールへの出席が、在籍している学校の校長によって公式に認められた場合、その出席は学校の出席日数としてカウントされることがあります。

ただし、フリースクールでの出席が認められても、通常の学校での授業やテストに参加していないため、内申点は基本的に0点となります。これにより、全日制高校の受験に影響を与える可能性があります。

全日制高校では、出席日数とともに内申点も重視されるため、フリースクールに通うお子さんは進路選択に制約が生じることがあります。

例えば、不登校状態から中学3年で学校に復帰したYouTuberの「ゆたぼんさん」は、オンラインフリースクールを利用して出席日数を確保しましたが、公立高校の入試では不合格となりました。

全日制高校への進学や、将来の就職を含む一般社会での活動を希望する場合、フリースクールの利用だけに依存せず、できるだけ学校への復帰を目指すことが重要です。

フリースクール利用には費用がかかる

フリースクールの利用料は、全国平均で月額約33,000円かかります。しかし、運営団体からの補助金が限られているため、家庭には経済的な負担が求められる厳しい状況が続いています。

長崎県では、お子さんの孤立を防ぐための対策を今後も検討していますが、フリースクールへの具体的な支援策や補助金の提供については、まだ決定していません。

前述のとおり一度フリースクールへ通うと、元の社会生活を戻ることが難しくなるケースが多いです。そうなると、この先ずっと親御さんはお子さんを支援し続ける必要があり、将来的に負担する費用も大きいです。

これを踏まえると、不登校を根本解決する支援を利用し、学校復帰、社会復帰を果たした方が、この先負担する費用も少ないでしょう。

参照・参考:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」

長崎県のフリースクールを検討している親御さんからよくある質問

フリースクールの欠点はなに?

フリースクールの主な問題点やデメリットとして指摘されている点は以下のとおりです。

  • 料金がかかる
  • 出席扱いになるとは限らない
  • 学習レベルが低いことがある
  • 社会性が学びにくい
  • 高校卒業資格が得られない
  • フリースクール自体の数が少ない

フリースクールはどんな子が通う?誰でも入れる?

フリースクールは 何らかの理由によって学校に行けなくなってしまった、あるいは行かなくなったお子さんたちが、学校の代わりに通う教育機関です。

主に、不登校のお子さんや引きこもりのお子さん、身体精神問わず障害を持ったお子さんたちを受け入れ、学習の機会を提供しています。

まとめ

今回は、長崎県内でおすすめのフリースクールについて詳しくご紹介しました。

長崎県には、様々な理由で学校に通えなくなったお子さんや、学校に通わないという選択をしたお子さんのためのフリースクールが多数存在しています。これらの施設は、お子さんにとって新たな居場所として、非常に重要な役割を果たしています。

ただし、フリースクールに通い始めると、その後に元の学校へ戻るのが難しくなることもあります。利用を検討する際には、家族でしっかりと話し合い、慎重に判断することが必要です。

一つの方法として、まずは現在の学校に戻ることを目指し、それでも難しい場合にフリースクールを選択するというアプローチも考えられます。お子さんが不登校で悩んでいる場合でも、適切なサポートを受けることで、解決策が見つかる可能性があります。

この記事を参考に、長崎県でお子さんに最適なフリースクールや再登校支援施設を見つけていただければと思います。

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