奈良県でおすすめのフリースクール5選！特徴・料金の比較や選定ポイント・利用する注意点も紹介

「奈良県でおすすめのフリースクールはどこだろう？」
「奈良県でのフリースクールの選び方、通うメリットと注意点はある？」

奈良県では、不登校のお子さんが増えており、それに伴って多くのフリースクールが開設されています。

フリースクールは、お子さんが無理なく過ごせる居場所となります。
ただ一般的な学校ではないため、運営方針が多種多様です。

そのため、フリースクールを検討する際は、複数の選択肢を比較し、お子さんに最適な場所を選ばなくてはなりません。

この記事では、奈良県でおすすめのフリースクールを5校ご紹介します。それぞれのフリースクールの特徴や選び方、利用時の注意点についても解説しているので、フリースクール選びの参考にしてください。

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奈良県における不登校とフリースクールの現状

令和3年度における、奈良市小中学校の不登校児童生徒数は、次のとおりです。

全国の不登校児童生徒数の平均と比較すると、以下のとおりです。

全国平均よりも、不登校のお子さんの割合が多いことがわかります。

こうした不登校のお子さんの増加に対して、奈良県では様々な対策を実施中です。

例えば、登校が難しいお子さんたちのために公設フリースクールなどを提供し、個々のニーズに合わせた学びの場とサポートを用意しています。

また、不登校に悩む親御さんの方々が集まり、家庭での対応や学校との関わり方について語り合う「はぐくみのつどい」も設けられています。

これにより、同じ悩みを持つ親御さん同士が交流し、支え合う場が提供されている状況です。

参照・参考：奈良市「平成29年度～令和3年度の不登校児童生徒の状況について」
　　　　　　奈良市「奈良市の不登校サポートへようこそ」

奈良県のフリースクールでの過ごし方

フリースクールでの活動内容は施設によって異なりますが、一般的に以下のようなプログラムが提供されます。

• 個別学習：81%
• 相談・カウンセリング：79%
• 芸術活動（音楽や美術など）：75%
• スポーツ体験：70%
• 調理体験（昼食づくりなど）：70%

多くのフリースクールでは、学習に遅れのあるお子さんに対して、個々の進度に合わせた学習サポートを行っています。さらに、グループ学習や授業形式での学習に加え、社会科見学や遠足などを実施している施設もあり、それぞれが独自の特色を持っています。入会前には、お子さんに適した活動が行われているかを確認することが大切です。

参照・参考：文部科学省「フリースクール等の支援の在り方に関する調査研究 研究報告書」

フリースクールの授業内容や、1日の流れは、次の記事でさらに詳しく解説しました。ご確認ください。

奈良県のフリースクールの選び方

居心地の良さ

最も重要なのは、お子さん本人が安心してリラックスできる環境が整っているかどうかです。

他人から受け入れてもらえて居心地の良さを感じる場所では、お子さんも自分自身を受け入れやすくなります。自分らしい姿で主体的に行動できるようになるかもしれません。

通学のしやすさ

実際にフリースクールに通う際には、アクセスの良さも大切です。通学距離や時間、交通機関の混雑状況、交通費、通学路の安全性などを事前に確認し、見学しておくことが望ましいでしょう。

授業・活動の内容

フリースクールごとに授業や活動内容は異なります。入学後のギャップを避けるために、1日のスケジュールやカリキュラムを確認し、体験授業に参加して雰囲気をつかんでおくことが大切です。

サポート体制の厚さ

個別の相談やフォロー、出席の認定や在籍校との連携、自宅学習のサポートが充実しているかも重要な判断基準です。お子さんの状況に合った支援が提供されているかチェックしておきましょう。

奈良県のフリースクールおすすめ5選

奈良県でおすすめのフリースクールを5つ厳選してご紹介します。

スダチ【番外編】

【スダチがおすすめの人】

• 不登校の問題を根本的に解決したい方
• 今の学校へ再登校してほしい方

スダチは、1日も早く不登校を解決したいお子さんにおすすめの不登校支援サービスです。

スダチの基本情報

スダチの特徴

学校復帰や今後の社会生活に向けたサポートをお探しの方に、「スダチ」という復学支援サービスをご紹介します。

スダチは、不登校のお子さんが再び学校に通うためのサポートを行う専門サービスです。平均して3週間以内に再登校を実現しています。その実績から、多くの親御さんに信頼されています。このサービスはオンラインで提供されており、奈良県内どこに住んでいても利用できる手軽さが魅力です。

スダチの大きな特徴は、お子さんに直接介入するのではなく、親御さんを通じてサポートを行う点です。これにより、不登校の根本的な原因にアプローチし、お子さんの自己肯定感を高め、最終的に自分の意思で学校に戻る力を育てることを目指します。

「フリースクール以外の選択肢も考えたい」と思っているならば、ぜひ相談してみてください。お子さんの状況に合わせた最適なアドバイスが得られるでしょう。

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フリースペースSAKIWAI｜奈良市

【フリースペースSAKIWAIがおすすめの人】

• 不登校・ひきこもり・発達障害などで生きづらいと感じている女性
• 不登校・ひきこもりについて悩みを語り合いたい親御さん

フリースペースSAKIWAIは、生きづらさを抱えた女性が安心して過ごせる居場所です。

フリースペースSAKIWAIの基本情報

フリースペースSAKIWAIの特徴

「フリースペースSAKIWAI」（火曜日の居場所）は、不登校やひきこもり、発達障害など、生きづらさを感じている女性たちが安心して過ごせる場を提供しています。

また、親御さん同士が悩みや体験を共有し合う「ふきのとうの会」（奈良の不登校やひきこもりを考える親の会）も運営されています。

SAKIWAIでは、みんなで話したり、ゲームを楽しんだり、本を読んだり、料理やお菓子作りをしたり、外出したりと自由に過ごすことが可能です。活動内容は、参加者同士の話し合いで決められます。

スタッフは、女性たちが自分らしい生き方を見つけるためのサポートを行い、話し相手や遊び相手として寄り添います。また、家族や進学、仕事に関するさまざまな相談に対応しているのも特徴です。

スタッフには、不登校やひきこもり、発達障害の経験を持つ人や、保育士や認定心理士の資格を持つ主婦などがいます。

フリースクールeclat-labo｜奈良市

【フリースクールeclat-laboがおすすめの人】

• 主体的に学んでいくことに興味のあるお子さん
• 英語教育に力を入れたいご家庭

eclat-laboは、フリースクール（中等部）と通信制高校サポート校（高等部）で構成されています。

フリースクールeclat-laboの基本情報

フリースクールeclat-laboの特徴

eclat-laboは、学校への登校が難しいお子さんが、心身のバランスを整えながら将来のキャリアを考えるフリースクールです。

自宅のリビングのようにリラックスできる空間で活動しており、高等部では通信制高校の卒業に向けたサポートも行っています。

特に力を入れているのは、イギリスの「オックスフォードリーディングツリー」を使用した「英語多読」です。イギリスの80％以上の小学校で使用されており、生徒たちは絵本を通じて異文化に触れ、英語に親しみながら、自然に読む力を養っていきます。

また、段階的に文法や単語の理解を深め、英語の4技能「読む、聞く、書く、話す」をバランスよく伸ばしていくことが可能です。

高校卒業までに100万語の読書を目標に、英語学習を楽しく進めます。最終的には、英検2級に相当する学力の定着を目指しています。

心のフリースクール｜奈良市

【心のフリースクールがおすすめの人】

• お子さん自身の「やりたい」を最大限に尊重したい親御さん
• 個別学習が向いていると思われるお子さん

心のフリースクールは、公益財団法人 奈良YMCAによって運営されています。

心のフリースクールの基本情報

心のフリースクールの特徴

奈良YMCAでは、不登校のお子さんたちが安心して過ごせる「心のフリースクール」を開設しています。

お子さんの「これをやってみたい」という気持ちを大切にし、ボランティアやスタッフと一緒に話し合いながら、学習以外にもさまざまな活動を展開するフリースクールです。自己肯定感を育み、自分自身を大切にする姿勢を応援しています。

木曜日と土曜日を除く平日の午前中には、個々のお子さんのニーズに合わせた個別学習を提供し、一人ひとりに寄り添ったサポートを行っています。

フリースクール・自立学習塾 Liber｜橿原市

【フリースクール・自立学習塾 Liberがおすすめの人】

• 認定心理士によるサポートを受けたいご家庭
• 奈良県橿原市にお住まいのご家庭

フリースクール・自立学習塾 Liberでは、匂い、触感、味覚などを刺激する体験を通じて、お子さんたちの興味・関心を広げ、「やってみたい」という前向きな気持ちを引き出します。

フリースクール・自立学習塾 Liberの基本情報

フリースクール・自立学習塾 Liberの特徴

フリースクール・自立学習塾Liber（リーベル）では、元高校教師と認定心理士が、お子さんたちの成長を見守ります。体験学習を通して「やってみたいこと」を見つけることを目指します。

また、お子さんたちの興味の幅を広げるとともに、さまざまな経験を積みながら、円滑な人間関係を築く力も育てているフリースクールです。

演劇的手法を取り入れたコミュニケーションの学びを提供し、自然学習や社会体験、学校の勉強のサポートなど、さまざまな体験学習を通して、お子さんたちが「これをやってみたい」と前向きに感じられる分野を一緒に探します。

また、希望される方には、お子さんや親御さん向けのスクールカウンセリングも提供しており、認定心理士による専門的なカウンセリングも受けることが可能です。

奈良県のフリースクールに通うメリット

子どもにとって新しい居場所ができる

フリースクールの大きな利点は、新しい居場所を提供する点です。学校の役割は、勉強とコミュニティだと考えています。

家庭学習ソフトを使えば勉強はカバーできますが、コミュニティ作りは難しいことが多いです。そこで、フリースクールに通うことで新しい居場所ができ、学校で嫌な経験をしたお子さんたちが元気を取り戻す手助けとなります。

似た価値観を持つ友だちを見つけられる

フリースクールでは、似た価値観を持つ友だちを見つけることが可能です。フリースクールに通うお子さんの多くは、不登校を経験しています。

そのため、共感し合える関係を築きやすいのです。同じ価値観を持つ友だちができるのは、フリースクールの大きな魅力といえるでしょう。

さまざまな年代の人と交流できる

フリースクールは基本的に小規模で運営されているため、年齢で分けられることはありません。さまざまな学年のお子さんと接する機会があります。

小学生と高校生が同じ教室で学ぶ経験は、一般的な学校では得られないでしょう。

多様な年代の人々と交流し、自分の視野を広げることができるのも、フリースクールの大きな利点です。

奈良県のフリースクールに通う際の注意点

受験に必要な学力が身につかない場合がある

フリースクールに通うことで、必ずしも学校のカリキュラムに追いつけるわけではありません。生徒数が少ないため、各生徒に合わせた個別の学習計画が立てられることが多いです。

ただ、週5日でフリースクールに通うケースはなかなかありません。また、1日のうち授業時間は1時間程度となるでしょう。

そのため、一般的な学校と比べて進度が遅れることがほとんどでしょう。その結果、受験に必要な学力が十分に身につかないケースも考えられます。

フリースクールを学校の代わりと考える方もいますが、実際には目的や教育のアプローチが異なります。

フリースクールの主な目的は、個々のお子さんのニーズに応じた柔軟な学びを提供することです。「勉強をする場所」というよりも、「無理なく過ごせる居場所」という側面が大きいかもしれません。

一般的な学校教育の代替にはならないことを理解しておきましょう。

進路選択に制限が出る場合がある

フリースクールに通った日数が、在籍する学校の校長によって公式に認められた場合、その出席日数は学校の出席日数としてカウントされることがあります。

しかし、学校の授業やテストには参加していないため、内申点は基本的に0点です。

このことが、全日制高校の受験に影響を与える可能性があります。

全日制高校では、合否の判定の際、出席日数だけでなく内申点も加味される要素となります。フリースクールに通い、出席日数を確保できたとしても、内申点は0点なので、合格は難しいでしょう。

例えば、YouTuberのゆたぼんさんは、不登校でありながら、中学3年時にオンラインフリースクールを利用して出席日数を確保しました。しかし、内申点の不足から地元の公立高校の入試は不合格となりました。

この事例からもわかるように、全日制高校への進学や将来のキャリアを考える場合、フリースクールだけに依存するのではなく、可能な限り学校復帰を目指すことが重要です。

元の学校への復帰が遠のくこともある

多くのフリースクールの運営目的は、不登校となったお子さんに居場所を提供することです。そのため、好きな時に行って、好きなことをして過ごせることが多いです。

また同じ境遇の生徒が多いため、お互い話も合って、仲良くなりやすいかもしれません。

たしかにこの環境ならば、お子さんは負担を感じることなく、居心地の良さを感じながら過ごせます。

ただ、この環境は、一般的な学校生活や社会での生活とは大きく異なります。学校や仕事は、決められた時間に決められたことをして過ごさなくてはなりません。

「苦手」だと感じる人とも、適切な距離を保ちながらうまくやっていく必要があります。

フリースクールの生活に慣れてしまうと、一般的な学校や社会の生活に大きなギャップを感じるでしょう。いざ戻ってみたときに、ストレスを感じてしまい、再び学校へ行けなくなったり、家から出られなくなったりするお子さんも多いです。

フリースクールを選択することで、元の学校への復帰や社会への復帰が遠のくことは、十分に理解しておく必要があります。

奈良県のフリースクールを検討している親御さんからよくある質問

フリースクールの平均の月額費用はいくらですか？

平成27年に文部科学省が実施した「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」によれば、全国のフリースクールの平均月額費用は約33,000円とされています。

さらに詳しく見ると、月額費用が10,000～30,000円の施設が全体の約38％、30,000～50,000円の施設が約36％を占めていることがわかります。このように、施設によって費用に差があるため、選択する際には予算に合わせて検討することが大切です。

参照・参考：文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」

フリースクールの欠点は何ですか？

フリースクールは高校などの教育機関には該当しないため、就学支援金制度の対象外となります。そのため、高校生相当の年齢の生徒がフリースクールに通う場合、授業料は全額自己負担となり、経済的な負担が大きくなるというデメリットがあります。

フリースクールは誰でも入れますか？

基本的に、入学に必要な資格や試験は設けられていないため、誰でも気軽に利用できます。

フリースクールには、小学生から高校生を対象にした施設もあれば、20歳前後の社会人が通えるところもあります。

ただフリースクールは、小学生、中学生の不登校のお子さんが通っているケースが多いです。

高校生の場合は、高卒資格を取得する通信制高校へ通うのが一般的です。ただ、通信制高校は、自学自習が求められます。

そのため、通信制高校の卒業に向けた補助を行う、「通信制サポート校」という高校生用のフリースクールを併用しているケースもよく見受けられます。

まとめ

今回は、奈良県でおすすめのフリースクールについてご紹介しました。

奈良県には、様々な理由で学校に通えない、または自ら通学を選ばないお子さんたちのためのフリースクールが多数あります。これらの施設は、学校に馴染めないお子さんたちにとって、新しい居場所として重要な役割を果たしています。

ただし、フリースクールに通い始めると、その後に元の学校に復帰するのが難しくなるケースも多いです。そのため、利用を検討する際は、ご家族で慎重に話し合うことが大切です。

おすすめのアプローチとしては、まずは現在の学校に戻ることを試み、その上でフリースクールの利用を考えることです。不登校の状況が深刻であっても、適切なサポートを受けることで解決策が見つかることがあります。

本記事で紹介した奈良県のフリースクールや再登校を支援する施設を参考に、お子さんに最適な選択肢を見つけてください。

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