徳島県でおすすめのフリースクール6選！選び方とフリースクールに通うメリット・注意点を解説

「徳島県でおすすめのフリースクールはどこ？」
「フリースクールは利用した方がいい？通う際の注意点は？」

徳島県の不登校児童生徒数の最新動向を見ると、平成30年度から毎年増加しており、令和4年度には小学生477人、中学生1088人、高校生171人に達しています。

この結果を受けて徳島県では、不登校の未然防止や問題改善に向けた取り組みの充実が求められており、不登校児童生徒向けのフリースクールも増加傾向です。

この記事では、徳島県でおすすめのフリースクールを6校ご紹介します。それぞれのフリースクールの特徴や選び方、利用時の注意点についても解説していますので、フリースクール選びの参考にしてください。

参照・参考：NHK徳島放送局「不登校 過去最多に 受け皿のフリースクール　課題は？専門家の見解は？」

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徳島県における不登校とフリースクールの状況

近年、不登校の増加を受けて、文部科学省はいくつかの指針を示しました。

まず、不登校はどのお子さんにも起こりうるものであり、登校することだけを目標にしないと明言しています。そして、すべての不登校のお子さんに学びの場を提供するよう求めています。不登校が増加する中で、国も「学校に通うことだけが全てではない」という認識を示したのです。

不登校のお子さんたちへの学習の場として、公の施設である教育支援センターと民間のフリースクールがあります。

「フリースクール」には明確な定義がなく、学校に行かないお子さんたちが通う民間の学びの場を広く指します。お子さんは地域の小学校などに籍を置きながら通い、学校長が認めれば出席としてカウントされることもあります。

フリースクールの数が増え、活動が多様化することで、お子さんたちが自分に合った居場所を見つけやすくなります。

文部科学省は学校や教育委員会に対し、フリースクールとの連携強化を求めています。徳島県でも民間団体と協議会を作り、フリースクールの情報をホームページで公開するなどの連携を進めています。

参照・参考：徳島県「不登校児童生徒への支援について（学びの場・相談機関）

「フリースクールはどのような内容の勉強ができるの？」「1日の過ごし方は？」など、フリースクールの詳細は、次の記事にまとめました。参考にしてください。

徳島県でフリースクールを選ぶときのポイント

教育方針がお子さんと合っているか

フリースクールによって教育方針は様々です。例えば、一部のフリースクールは自由な学びを重視し、お子さんの自主性や創造性を育むために、興味や関心に基づいた学びを推奨しています。こうした学校では、柔軟なカリキュラムが用意されており、お子さんたちが自己表現や創造力を存分に発揮できる環境が整っています。

一方、基礎学力の向上を目指すフリースクールもあります。数学、国語、理科などの基本的な科目をしっかりと教え、学力の定着を図ります。これらの学校は、将来的に一般の学校に復帰したいお子さんや、基礎学力をしっかり身につけたいお子さんに適しています。

また、特定のスキルや専門知識の習得を目的としたプログラムを提供するフリースクールもあります。例えば、IT、プログラミング、アート、スポーツなどの特定の分野に特化した教育を行う学校です。このような学校では、お子さんたちは自分の興味や才能を伸ばし、将来のキャリアにつながるスキルを身につけられます。

教育方針がお子さんの性格や興味、将来の目標に合っているかどうかを見極めるためには、実際に学校を訪れ、カリキュラムや授業内容を確認することが重要です。

サポート体制が整っているか

特に、個別の相談やカウンセリングが充実している学校は、お子さんが抱える不安や悩みに対してきめ細かく対応できます。

また、お子さんの学習が心配な場合は、学習の進捗をサポートする個別指導が充実しているフリースクールを選ぶと良いでしょう。フリースクールによっては、お子さん一人ひとりの学力やペースに合わせた個別の学習プランを作成し、専門の教師がマンツーマンで指導することもあります。

このようなサポートがあることで、お子さんは自分のペースで学力を確実に伸ばし、不登校による学習の遅れを取り戻せるかもしれません。さらに、特別な支援が必要な発達障害や学習障害を持つお子さんに対して、専門のスタッフがサポートを提供しているフリースクールもあります。

フリースクールごとにサポート体制が異なるため、各フリースクールの制度をよく調べ、お子さんが安心して学べる環境が整っているところを選びましょう。

また、フリースクールの運営には、法的な設置要件がありません。教育やカウンセリングなど、専門的な知見がない人でも運営できてしまいます。

だからこそ、サポートしてくれるスタッフが信頼できる人であるかの見極めも大切です。

自宅から通いやすい場所にあるか

通学時間や交通の利便性を考慮して、お子さんが無理なく通える学校を選ぶことは非常に重要です。

長時間の通学はお子さんにとって大きな負担となり、学習意欲や体力にも影響を与える可能性があります。

特に公共交通機関でのアクセスが良い学校を選ぶことは、お子さんが通いやすく、長期的に見て大きなメリットとなります。

また、自宅から近い学校を選ぶことも通学の負担を軽減する一つの方法です。徒歩や自転車で通える距離であれば、毎日の通学がより快適になります。

徳島県のフリースクールおすすめ6選

徳島県でおすすめのフリースクールを6つ厳選してご紹介します。

スダチ【番外編】

【スダチがおすすめの人】

• 不登校の問題を根本的に解決したい方
• 今の学校へ再登校してほしい方

スダチは、1日も早く不登校を解決したいお子さんにおすすめの不登校支援サービスです。

スダチの基本情報

スダチの特徴

再登校や社会復帰を目指している方に向けた復学支援サービス「スダチ」をご紹介します。

スダチは、不登校のお子さんが学校に戻ることをサポートする専門サービスで、平均3週間で再登校を実現し、多くの親御さんから信頼を得ています。オンラインサービスなので、徳島県内のどの市町村からでも利用しやすいのも魅力の一つです。

また、スダチの代表の小川さんは、徳島県出身のようです。高校生まで徳島で過ごされているため、地域の学校の雰囲気などを把握されていることでしょう。徳島にお住まいで、お子さんの不登校に悩まれている方にとって、相談しやすいかもしれません。

そして、スダチの特徴は、お子さんに直接介入するのではなく、親御さんを通じてサポートを行う点です。これにより、不登校の根本的な原因に対処し、解決を目指します。支援の過程でお子さんの自己肯定感が高まり、自ら進んで再登校する力が育まれるのもスダチの大きな魅力です。

無料相談では、お子さんの現状を詳しく伺い、再登校に向けた具体的な方法を提案します。

「今の子どもの状況から、フリースクール以外の選択肢も考えたい」とお悩みの方には、お子さんの状況や社会復帰を見据えた適切なアドバイスを提供します。

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フリースクール阿波風月庵

【フリースクール阿波風月庵がおすすめの人】

• 不登校・ひきこもりの状態の温かい見守り・支援を望んでいるご家庭
• お子さんに人と関わることの楽しさを実感してほしい方

不登校・ひきこもりの状態にある人とその家族が支えあうためのボランティア活動団体です。

フリースクール阿波風月庵の基本情報

フリースクール阿波風月庵の特徴

集団活動や表現活動などを通じて、安心できるスタッフや仲間たちとコミュニケーションを取ることができる場所です。

利用者は、スクーリングを通して信頼できるスタッフと出会い、人と関わる楽しさを実感できるでしょう。

また、スタッフと家族の相談機会も充実しており、家族へのサポートも手厚いです。スポーツ大会など、利用者とその家族が交流できるイベントも設けられています。

さらに、カウンセリング支援の勉強会も行われています。お子さんへの適切な接し方を学べるのは魅力です。

NPO法人自然スクールトエック

【NPO法人自然スクールトエックがおすすめの人】

• お子さんの好奇心を尊重したい方
• お子さんに自分のペースで「あせらず、欲張らず」やりたい事をやってほしい方

スクールトエックは、人とのつながり、自然とのつながりに目覚め、魂の躍動、成長を感じあい、育んでいくことを理念として運営しています。

NPO法人自然スクールトエックの基本情報

NPO法人自然スクールトエックの特徴

自然スクールトエックが実施する自由な学校（遊学タイム）では、あらかじめ定められた教科の授業もいわゆる時間割もありません。毎朝、全員参加で開かれるモーニングミーティングが終わると後は全てが遊学の時間です。自由な学校の１日はミーティングで表明したそれぞれのやりたいこと（プラン）を各自のペース（気持ちや意志、場の流れやプロセス、タイミングなど）で進めていきます。

意図的に細かく区切られたり、強要されたりすることはありません。スタッフは自身の主体性も大切にしながら、お子さんたちを信頼・尊重し、共感的に見守りつつ、過不足のないサポートを心がけています。

一般社団法人ひとみ学舎

【一般社団法人ひとみ学舎がおすすめの人】

• イエナプラン教育に興味関心のある方
• 鳴門市近郊に在住の方

オランダのイエナプラン教育の考え方を取り入れた学校づくりを提案するフリースクールです。

一般社団法人ひとみ学舎の基本情報

一般社団法人ひとみ学舎の特徴

イエナプラン教育とは、お子さん一人ひとりを尊重し、自律と共生を育てることを重視するオープンモデル型の学校教育のことを指します。

ひとみ学舎では、社会で生きづらさを感じているお子さんや大人（親御さん含む）が、自分の特性を生かして他者と共に生きるための支援を行っています。

このフリースクールでは、釣りやハイキングなどのアクティビティ、料理や編み物といった活動に加え、スポーツや学習など多彩な活動が行われています。

スタッフのサポートを受けながら、お子さんたちは生きる力を養えるでしょう。

一般社団法人 花咲み

【一般社団法人 花咲みがおすすめの人】

• 人間性や思考力、知識や技能などのバランス良い成長を目指しているご家庭
• 三好市近郊にお住まいの方

「自由な学校 花咲み」では、互いを認め合う環境の中で、プロジェクト型学習、自然体験、2か国語学習などを軸に生きる力の育ちをサポートしています。

一般社団法人 花咲みの基本情報

一般社団法人 花咲みの特徴

様々なプロジェクトを通じて、数学、社会、生活、芸術などの教科を横断的に学びます。具体的な目的に向かって身に付けるスキルや知識は定着率が高く、応用が利く実践的なスキルとなります。

例えば、環境問題をテーマに、廃棄物の量や種類を定性的・定量的に分析しながら予算や工程を管理し、発表成果物を作成する中でPC操作やプレゼンテーションスキルの習得を目指します。

活動の中で様々な職種のゲスト講師を招いた学びや、野外活動、農業体験や伝統文化体験（自家農園での栽培や収穫、しめ縄づくり、豆腐や干物などの伝統食品づくり）を通じて、社会とつながり、互いの個性を認め合いながら、主体的で対話的な深い学びを実践します。

森の学校みっけ

【森の学校みっけがおすすめの人】

• サステナブル、循環型社会を目指すための教育に興味関心がある方
• 名西郡神山町の近くにお住まいの方

2022年4月にできた、比較的新しいフリースクールです。

森の学校みっけの基本情報

森の学校みっけの特徴

サステナブルとオルタナティブを組み合わせ、循環型社会を目指す教育を行っています。地球と自分の命のつながりを実感するカリキュラムを通じて、お子さんたちは生きる力を育むことができるでしょう。

お子さんたちは自分のやりたい活動を自由に行っています。川遊び、山登り、工作、料理、音楽、運動など、お子さんたちの提案による活動に加え、発達段階や季節に合わせたイベントも行われています。

徳島県のフリースクールに通うメリット

自分と似た境遇の友だちを作れる

フリースクールには、様々な理由で学校に通えないお子さんたちが集まっています。そのため、同じような境遇の仲間と出会い、互いに理解し合える友だちができるでしょう。

元の学校の友だちは学校に通っているため、不登校のお子さんの気持ちを理解しにくいかもしれません。しかし、フリースクールに通うお子さんたちは同じ経験をしているため、共感しやすくなります。同じ境遇の友だちと過ごすことで、強い絆を築くことができるでしょう。

多くの場合、学校に通えなくなったお子さんにとって、家庭が唯一の居場所となってしまいます。同学年のお子さんと触れ合う機会も失われる可能性があります。居場所を失ったお子さんは、「疎外されている」と感じ、孤独に陥るリスクがあります。

フリースクールに通うことで、新たな居場所や同じような境遇の友だちを得ることができ、社会との新しいつながりを作ることができます。

家以外の居場所ができる

多くの場合、学校に行けなくなってしまったお子さんにとっての居場所は家庭だけになってしまいます。

社会と交流を持てる居場所がなくなったお子さんは、「疎外されている」と感じて、孤独に陥ってしまうリスクがあります。

フリースクールに通って新しい居場所、お互い同じような境遇の友だちを得ることで、お子さんは新たな社会との繋がりを作ることができるでしょう。

徳島県のフリースクールに通う際の注意点

進学先の選択肢が狭まってしまうおそれがある

フリースクールへの出席が在籍校の校長に公式に認められれば、学校の出席日数としてカウントされることがあります。ただし、フリースクールでの出席は日数に加算されますが、学校の授業やテストに参加していないため、成績をつけることができません。そのため内申点は基本的に0点です。

内申点は、公立の全日制高校の受験に影響が出る可能性があります。全日制高校では、合否を判断する際、出席日数だけでなく内申点と当日のテストの点数も評価します。

そのため、内申点が0点の場合、合格が難しくなるケースがほとんどです。

実際に、不登校状態から中学3年で学校に復帰したYouTuber「ゆたぼんさん」は、オンラインフリースクールを利用して出席日数を確保しましたが、公立高校の入試では不合格となっています。

この事例からも分かるように、全日制高校への進学や将来の就職を含む一般社会での活動を希望する場合、フリースクールの利用だけに頼らず、学校への復帰を積極的に目指すことが重要です。

利用には多くの費用がかかる

平成27年に文部科学省が実施した「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」によると、フリースクールの利用料は全国平均で月額33,000円です。

運営団体からの補助金も少なく、家庭にも一定の負担をお願いせざるを得ないという現状があります。

徳島県は今後、お子さんの孤立対策を検討しているものの、フリースクールへの具体的な支援や補助金の支給についてはまだ決まっていません。

参照・参考：文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査の結果（概要）」

また、自由度の高いフリースクールと一般的な学校生活は、大きく異なります。フリースクールの生活に慣れてしまうと、一般的な学校生活に戻れなくなることもあります。

そうなると、フリースクールに通い続けることとなり、将来的に親御さんが負担する金額は大きくなるでしょう。

ご家庭の負担を減らし、お子さんの将来の選択肢を広げるためにも、まずは元の学校への復帰を目指すことをおすすめします。その際不登校を解決する支援機関の利用がおすすめです。

スダチのように早期解決を目指せる支援機関であれば、ご家庭にかかる負担は一時的なものです。そして、スダチでは根本問題を解決できるため、お子さん自ら再登校を果たしているのも特徴です。

その後、学校で問題を抱えることがあっても、「学校に行きたくない」と感じることなく、自ら乗り越えているようです。

「不登校が長期化し、深刻化している我が家でも解決できるのだろうか？」
「発達障害の特性も不登校のきっかけとなっているように感じる」

その場合は、一度スダチの無料相談を活用いただくことをおすすめします。お子さんの状況をしっかりヒアリングしてもらったうえで、再登校に向けて何をしなくてはならないかを明確に教えてもらえます。

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子どもの学びの場所として適切かどうかの判断が難しい

フリースクールを設立する際、特別な資格は必要ありません。また守らなくてはいけない基準もないのが現状です。

フリースクールは、独自の理念で運営されているため、お子さんの学びの場として適切かどうかを判断するのが難しいでしょう。

他県では、長野県が昨年フリースクールの認証制度を導入し、認証された団体には財政支援を行う方針を示しましたが、このような事例はまだ少数にとどまっています。

徳島県のフリースクールを検討している親御さんからよくある質問

徳島県のフリースクールにかかる平均費用は？

徳島県内の代表的なフリースクールの平均費用は、4万円程度です。フリースクールの利用料は全国平均で月額33,000円なので、やや高い傾向があります。

徳島県のフリースクールにかかる平均費用が高い理由としては、サポート体制が厚かったり、様々な体験を提供していたりといった点があると考えられます。

フリースクールは学歴になる？

日本において、フリースクールは基本的に民間の教育機関であり、学校と同等の学歴として認定されるわけではありません。したがって、フリースクールを卒業しても、正式な学校教育の過程としては認められません。

フリースクールは週に何回通うもの？

フリースクールによって通学頻度は様々ですが、一般的には以下のようなパターンがあります。

フリースクールの通学頻度は、お子さんのニーズや家庭の事情、学習目標に応じて柔軟に選ぶことが可能です。フルタイム通学から不定期通学まで、様々な通学パターンが存在し、それぞれにメリットとデメリットがあります。

お子さんの体調や心理状態、家庭の状況、学習目標に応じて最適な通学パターンを選び、無理なく学習を継続できる環境を整えることが重要です。

まとめ

今回は、徳島県でおすすめのフリースクールをご紹介しました。

徳島県には、様々な理由で学校に通えなくなったり、通わないことを選んだりしたお子さんたちのためのフリースクールが数多くあります。これらのフリースクールは、学校が合わないお子さんたちにとって新しい居場所となる役割を果たしています。

ただし、一度フリースクールへ通うと、元の学校へ戻ることが難しくなるケースが多いです。利用するかどうかは、ご家庭でよく考えてから選択しましょう。

おすすめの方法としては、まず現在通っている学校への再登校に挑戦し、その後でフリースクールに通うかどうかを決めることです。お子さんの不登校が深刻化していたとしても、支援機関の力を借りることで、解決に向けて進むことができます。

本記事で紹介した徳島県のおすすめフリースクールや再登校をサポートする施設を参考にして、お子さんに最適な選択肢を見つけてください。

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