2024年10月07日

富山県のフリースクールおすすめ5選!特徴の比較と選び方・フリースクール以外の選択肢も解説

富山県のフリースクールおすすめ5選!特徴の比較と選び方・フリースクール以外の選択肢も解説

「富山県でおすすめのフリースクールはどこだろう?」
「富山県でフリースクールを選ぶ際のポイントや、通うメリットや注意点は何だろう?」

近年、富山県でも不登校の子どもが増えており、それに伴い多くのフリースクールが開設されています。

フリースクールは、お子さんにとって安心できる居場所となる一方で、学校とは異なり、その運営方針や教育スタイルはさまざまです。

そのため、フリースクールを選ぶ際には、複数の施設を比較し、お子さんに最も適した環境を見極めることが重要です。

この記事では、富山県でおすすめのフリースクールを5校紹介します。それぞれの学校の特徴や選び方、利用する際の注意点についても解説していますので、フリースクールを選ぶ際の参考にしていただければと思います。

学校や社会への復帰を目指しているなら…

フリースクールは、お子さんが安心して過ごせる場所を提供しますが、必ずしも学校への復帰を目的としたサポートを行う施設ではありません。そのため、フリースクールに長期間通うことで、社会生活や学校への復帰が難しくなることもあります。

もし、親御さんがお子さんに将来的に学校に戻ってほしいと考えている場合には、不登校支援サービス「スダチ」の利用をおすすめします。このサービスは、不登校の根本的な問題にアプローチし、平均して3週間以内に自発的に学校に戻れるようサポートを提供しています。

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富山県における不登校とフリースクールの現状

富山県内で、小中学校や高校を30日以上欠席している不登校のお子さんの数は、前年度(2022年度)から419人増加し、合計で2,675人となりました。

不登校のお子さんは7年連続で増加しており、過去10年間で最も多い数字となっています。

詳細をコロナ禍前の令和元年度と比較すると、小学生は856人で2倍に増え、中学生は1336人で1.5倍に増加しました。一方で、高校生は483人と大きな変動は見られませんでした。

また、いじめの認知件数も増加しており、小学校では1107件、中学校では693件、高校では131件、特別支援学校では32件、合計で1963件です。前年度より424件増えて、過去10年間で最も多くなっています。

さらに、いじめによる自殺や不登校などの「重大事態」と認定されたケースは11件にのぼり、これも過去最多となっています。

富山県の教育委員会は、この状況について以下のようにコメントしました。

「コロナ禍による生活環境の変化が、子どもたちに大きなストレスを与えていると考えられる。学校外の居場所が増えているため、学校との連携を強化し、子どもたちが悩みを相談できる体制を整えていきたい」

そして、富山県内では、各市町が設置する教育支援センター(適応指導教室)や、フリースクールなどの民間施設が、お子さんの居場所として各地で運営されている状況です。富山県不登校を考えるネットワークが作成した「よりそいマップ」には、こうした施設の一部が掲載されています。

▼よりそいマップの例

参照・参考:NHK 富山 NEWS WEB「不登校の小中高生 7年連続で増加」
      富山県「学校外の居場所について」
      富山県「もしも不登校になったとき よりそいマップ」

富山県のフリースクールでの過ごし方

登校時間

フリースクールでは決まった登校時間がなく、始業時間も比較的遅めです。お子さんによっては9:30〜10:00に登校する場合もあれば、お昼前に登校するお子さんもいます。

それぞれの体調や生活リズムに合わせているため、固定された登校時間や遅刻の概念はありません。

昼食

多くのフリースクールでは給食が提供されていません。昼食は、お弁当を持参するか、外に買いに行くのが一般的です。

また、お子さんたちがスタッフと一緒に昼食を作ることもあります。

料理を通して、お子さん同士でコミュニケーションをとれます。また、お子さんたちの好奇心を刺激し、自立心を育む良い機会となるでしょう。

カリキュラム

一般的な学校では、「学習指導要領」に基づいて統一されたカリキュラムが組まれ、均一な学力の維持が求められます。

しかしフリースクールでは、お子さんたちの気持ちや状況に合わせて独自のカリキュラムが作られます。

そのため、学力の維持が必須条件ではなく、「何を学びたいか」「何をしたいか」をスタッフと相談しながら決めていくのが特徴です。

一部のフリースクールでは、決められた時間割から自分が参加したい授業を選ぶ形式も採用されています。また、体験学習が多いのもフリースクールならではです。

フリースクールで過ごす1日は、以下の記事で詳細を解説しています。合わせてご確認ください。

富山県のフリースクールの選び方

子どもの通いたい気持ちが強いか

まず確認すべきは、お子さんがフリースクールに通いたいと強く感じているかどうかです。

親御さんは「学校へいけないからせめてフリースクールに」とお子さんのためを思いフリースクールを検討しているかもしれません。しかし、本人は乗り気でないのに無理に通わせると、「親が望むことをしているから、やるべきことはやっている」という気持ちになります。

学校への再登校を視野に入れていた際には、その本来の目的を見失うことになるでしょう。

また「親がやれというからやる」という状況は、他責思考にもつながりやすいです。フリースクールで嫌なことがあったときや、不登校という現状も、人のせいにしてしまうことにつながります。

お子さんとしっかり話し合い、お子さん自らフリースクールへ行きたいという場合に検討しましょう。また、フリースクール以外のさまざまな選択肢も提示してあげましょう。

教育方針・活動内容が家庭や子どもに合っているか

フリースクールによって教育方針が異なります。具体的には、以下のような方針が挙げられます。

  • 無理なく過ごせる居場所を提供する
  • 学力向上を重視する
  • 進学を支援する

お子さんに合ったフリースクールを選ぶためには、その学校の教育方針や活動内容をしっかり確認することが重要です。

ウェブサイトや資料だけでは具体的な内容はわかりません。見学や無料体験に参加し、実際の雰囲気やお子さんが無理なく通えるかを確認しましょう。

信頼できる団体によって運営されているか

フリースクールを選ぶ際には、運営者の信頼性も確認しましょう。

フリースクールは法的な設置要件がありません。教員の資格や審査がなくても誰でも設立できます。そのため、運営体制が十分でない場合もあります。

信頼できる運営者の特徴としては、以下があります。見分ける際の参考にしてください。

  • 他の事業で実績がある
  • 長期間にわたって運営している
  • 過去の活動内容や実績をウェブサイトなどで公開している

富山県のフリースクールおすすめ5選

富山県でおすすめのフリースクールを5つ厳選してご紹介します。

スダチ【番外編】

【スダチがおすすめの人】

  • 不登校の問題を根本的に解決したい方
  • 今の学校へ再登校してほしい方

スダチは、フリースクールではありませんが、平均3週間で不登校を解決できるサービスのため、紹介します。

スダチの基本情報

対象年齢小学生
中学生
高校生
特性不登校を根本的に解決するためのサービスを提供
費用親御さんに向けたオンライン無料相談を実施中
住所オンラインサービス
公式HPhttps://sudachi.support/
事例・実績https://sudachi.support/case

スダチの特徴

学校復帰や今後の社会生活を目指している方に向けて、「スダチ」という復学支援サービスをご紹介します。

「スダチ」は、不登校のお子さんが再び学校に通えるように支援する専門サービスです。平均して3週間以内に再登校を実現しており、多くの親御さんから信頼を集めています。

このサービスはオンラインで提供されているため、富山県内のどこに住んでいても手軽に利用できる点が大きな魅力です。

「スダチ」の特徴は、お子さんに直接アプローチするのではなく、親御さんを通じてサポートを行うことです。

このアプローチにより、不登校の根本的な原因に向き合い、解決を目指します。結果として、お子さんの自己肯定感が高まり、自らの意思で学校に戻る力を育てることができます。

「今の子どもの状況を考慮して、フリースクール以外の選択肢も検討したい」とお考えの方には、お子さんの状態や社会復帰に向けた最適なアドバイスをもらえるでしょう。

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星槎フリースクール富山|富山市

【星槎フリースクール富山がおすすめの人】

  • お子さんに自信を付けてあげたい親御さん
  • 富山市近郊にお住まいのご家庭

星槎フリースクール富山は、お子さんの興味のあることをきっかけに、成功体験を積み重ねて自信へつなげることを目的としているフリースクールです。

星槎フリースクール富山の基本情報

対象年齢小学4年生~中学3年生
特性体験型・選択授業「ゼミ授業」など、課外活動も充実
費用・入会金:5,000円
・利用料:1回1,000円
・チケットあり5,000円(6枚分、使用期限なし)
・選択ゼミ授業:1回500円
・チケットあり5,000円(11枚分、使用期限なし)
※行事・特別活動の参加費は別途徴収
住所〒930-0002 富山県富山市新富町1-2-3 CiCビル5階
公式HPhttps://seisa.ed.jp/toyama/access/
事例・実績

星槎フリースクール富山の特徴

星槎フリースクール富山は、現在学校に通えていない、または欠席が多い小中学生のお子さんのための学びの場です。

単に居場所や自習の場を提供するだけでなく、基礎学習のサポートや進学を目指すための学習支援、さらに体験型・選択授業「ゼミ授業」など、さまざまな課外活動も行っています。

お子さんが好きなことや興味を持っていることをきっかけに、成功体験を積み重ねることで自信を育むことを大切にしているスクールです。

富山YMCA|富山市

【富山YMCAがおすすめの人】

  • お子さん自身のペースで、学習を進めていくことを重視したい親御さん
  • 高卒認定試験や大学受験を検討しているご家庭

富山YMCAは、お子さんから大人まで生涯を通じて成長できる機会を提供しているフリースクールです。

富山YMCAの基本情報

対象年齢小学生
中学生
高校生
特性語学やスポーツなど生涯学習やボランティアなどの様々な活動も運営
費用1クラス9,900円/月~
住所堤町本館 〒930-0046 富山市堤町通り1-3-14 
富山駅前センター 〒930-0003 富山市桜町1-3-4 東洋ビル12 4F~8F
中央通りセンター 〒930-0044 富山県富山市中央通り2丁目4-4
公式HPhttps://toyamaymca.com/free-school/
事例・実績

富山YMCAの特徴

富山YMCAでは、お子さんから大人まで生涯にわたって成長できる機会を提供するフリースクールです。

語学やスポーツをはじめとする生涯学習や、ボランティア活動など、さまざまなプログラムを用意しています。

お子さん自身のペースでできることを見つけて、自信をつけながらさまざまなことにチャレンジできる環境です。スポーツや勉強はもちろん、コンピューターを使った活動、自由に過ごせるフリータイムなど、多彩なカリキュラムがあります。

また、高卒認定試験や大学受験に対応したコースも用意されており、授業についていけるか不安なお子さんでも少人数での丁寧なフォロー体制が整っているため、安心して学べます。

フリースクールとなみ|砺波市

【フリースクールとなみがおすすめの人】

  • 好きなときに気軽に参加したいお子さん
  • 砺波市のお近くにお住まいの方

フリースクールとなみは、チケット制で好きなときに参加できるフリースクールです。

フリースクールとなみの基本情報

対象年齢小学4年生~中学3年生
特性参加はチケット制で、好きなときにいつでも気軽に参加できる
費用・チケット制:10,000円(2時間チケット5回分)
※1日4時間利用する場合は2回分必要
・材料チケット(クッキング等材料費が必要な場合に使用):3,000円(300円券10枚分)
※利用チケットと材料チケットは利用前に購入が必要
住所〒939-1379 富山県砺波市出町中央6-9
公式HPhttps://seo-school.com/free-school
事例・実績

フリースクールとなみの特徴

フリースクールとなみは、さまざまな理由で学校に通えないお子さんたちが、代わりに過ごせる居場所を提供するスクールです。

チケット制を採用しており、好きな活動があるときに自由に参加できる仕組みです。お子さんの居場所としてフリースクールを利用すべきか迷っているとき、お試しで利用できるかもしれません。

カリキュラムでは、午前中に料理を学び、午後には学習サポートを行っています。また、2時間だけの利用も可能で、午前または午後のどちらか一方だけに参加することも可能です。

フリースタイルスクール|砺波市

【フリースタイルスクールがおすすめの人】

  • お子さんにできることや好きなことを探してほしい親御さん
  • 子育てや介護、不登校や引きこもり、発達障害などを相談したい親御さん

フリースタイルスクールは、不登校かどうかは問わず、お子さんができることや好きなことを自由に探せるフリースクールです。

フリースタイルスクールの基本情報

対象年齢小学生
中学生
高校生
大学生
特性体を動かす時間や昼食・おやつ作り、カフェの企画・運営も実施
費用利用料:1日1,500円(昼食代込み)
住所〒939-1406 富山県砺波市宮森303
公式HPhttps://ponte-toyama.com/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-2/
事例・実績

フリースタイルスクールの特徴

フリースタイルスクールは、不登校かどうかに関係なく、好きなことや挑戦したいことを自由に見つけられるスクールです。お子さんが興味を持ったことにチャレンジできるほか、体を動かす時間や、昼食・おやつ作り、さらにはカフェの企画や運営も体験できます。

隣接する「みやの森カフェ」は、同じ一般社団法人が運営しており、誰でも気軽に立ち寄れるカフェになっています。

ここでは子育てや介護、不登校や引きこもり、発達障害などで悩んでいる方が、気軽にお喋りをしたり相談したりが可能です。

富山県のフリースクールに通うメリット

フリースクールの大きな魅力は、お子さんたちに新たな居場所を提供できる点です。

学校の役割には、勉強だけでなくコミュニティの形成も含まれます。家庭学習ソフトを活用すれば学習面を補えるものの、コミュニティ作りは難しい場合があります。

そこで、フリースクールに通うことで、学校でつらい経験をした子どもたちが新しい居場所を見つけ、活力を取り戻すことが可能です。

また、フリースクールでは、共通の悩みや経験を持つ友だちと出会えます。多くのお子さんは不登校をきっかけにフリースクールを選択するため、共感し合える環境が自然に生まれやすいです。

同じ価値観や理解を共有できる仲間を見つけることは、フリースクールならではの大きな魅力と言えるでしょう。

富山県のフリースクールに通う際の注意点

再登校までのハードルが大きくなるおそれがある

フリースクールに通うことが、必ずしも元の学校や社会への復帰を保証するわけではありません。むしろ、フリースクールの自由な環境に慣れすぎてしまうと、元の学校や社会に戻るのが難しくなることもあります。

フリースクールは、少人数制のため、お子さんの学力に応じて、個々のカリキュラムを組まれることが多いです。

この場合、一般的な学校とは異なるペースで学習が進みます。その結果、学力が遅れ、受験に必要な知識が十分に身につかないことも考えられるでしょう。

フリースクールは、学校の代わりと考えてしまうこともありますが、実際にはその目的や性質は大きく異なります。

フリースクールの主な目的は、個々のお子さんのニーズに合わせた教育を提供することであり、学校教育の完全な代替にはなりません。

また、フリースクールでは登校時間の自由度が高く、ゲームや工作といった活動が多く取り入れられています。

このような自由な生活に慣れてしまうと、学校生活に戻った時、これまでの生活との違いに、大きなストレスを感じることがあります。ストレスが限界に達して再び学校へいけなくなってしまうかもしれません。

一度フリースクールを利用することで、再登校が難しくなる場合もあると知っておきましょう。

学校の出席扱いにならない場合がある

フリースクールは、文部科学省が定めた条件を満たしていれば、在籍している小学校、中学校の出席扱いとなることがあります。

この制度により、学校の出席日数を確保するためにフリースクールを検討するかもしれません。

しかし、必ずしも元の学校の出席として認められるわけではないため、注意しましょう。

もし在籍している学校の校長先生が認めない場合、フリースクールでの出席は、学校の主席日数になりません。出席認定に惹かれてフリースクールを選ぶと、期待通りにならない可能性があるため、注意が必要です。

富山県のフリースクールを検討している親御さんからよくある質問

フリースクールにかかる費用は平均していくら?

フリースクールの月額利用料は、全国平均で約33,000円です。市町村などの補助金制度も現状ないことがほとんどのため、多くのご家庭にとっては経済的な負担が大きいです。

さらに、フリースクールの学習だけでは、学校の授業から遅れてしまうケースがほとんどです。そのため、併用して学習塾を利用するとなると、月の負担額は5万円を超え10万円近くになることもあります。

一度フリースクールを選択すると、元の学校へ戻るのが難しいケースが多いため、継続的に決して安くはない金額を負担していくことになります。

それならば、短期間で不登校を根本解決し、再登校を目指せる支援先を利用した方が、この先のご家庭の経済的な負担は少ないでしょう。

富山県でも、現時点でフリースクールへの具体的な支援策や補助金の提供についてはまだ決まっていません。

参照・参考:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」

フリースクールにはどんな子どもが通えるの?

フリースクールは、学校に通えない、または通わない選択をしたお子さんたちが小学校・中学校・高校の代わりに過ごせる場所です。不登校やひきこもり、軽度の発達障害や身体障害、知的障害など、さまざまな事情を抱えるお子さんたちが通っており、彼らに学びの場を提供しています。

フリースクールは学校の出席扱いになるの?

文部科学省が定めた出席扱い制度は、不登校の小学生・中学生のお子さんが対象であり、一定の条件を満たし、在籍校の校長が認めた場合に適用されます。

この制度により、フリースクールへの出席が、学校の出席扱いになる場合があります。

まとめ

今回は、富山県でおすすめのフリースクールについてご紹介しました。

富山県には、さまざまな理由で学校に通えなくなったり、自ら通わない選択をしたりしたお子さんたちのためのフリースクールが数多くあります。これらの施設は、学校に馴染めないお子さんたちにとって、安心して過ごせる新たな居場所として重要な役割を果たしています。

しかし、フリースクールに通い始めると、その後に元の学校に戻るのが難しくなることもあるため、利用を検討する際はご家族で慎重に考えることが大切です。

まずは現在の学校に復帰することを試みたうえで、フリースクールの選択肢を考えるのがおすすめです。不登校が深刻な場合でも、適切な支援を受ければ解決の糸口が見つかることがあります。

本記事で紹介した富山県内のフリースクールや再登校支援施設を参考にして、お子さんに最も適した選択肢を見つけてください。

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